
9月に入りまだ昼間の酷暑が続く熊野地方の今日この頃、仕事をボイコットし我々は白浜にドライブに来たのである。本日は平日であるがまだ結構、海水浴客がビーチに多かった。そして、台風16号は朝鮮半島の方に行ってしまったようであるが、その余波も結構あるような白波が立っていた。我々はいつもの隠れ家的岩窟でシガーを吹かした後、日本書紀にもでてくる日本最古の温泉、崎の湯に久しぶりに入りに行ったのである。ここも平日ながら結構車が来ている。車を降り、岩場を回るとこの海辺の露天風呂の際近くまで波が打ち寄せていたのである。まずは服を脱ぎ、温泉に入る。やはり、昼間の露天は気持いいもんである、いい天気で空も青い。常連のおじさんやらお爺さんがいる中、岩場で休憩する事にした。すると一人のおじさんが「もうちょっと前、5m位行けよ!」と我々を挑発しに来る。そこで、中さんが意を決して岩場の前に進み寄る、前から大波が2つ来ているのが見える、後ろ波の方が大きそうだ。中さんが、波に洗われている。温泉と海水浴も出来てお得な日であるなぁ。隣では最長老らしき翁も岩場にへばり付き、下半身を波に洗われているなかなかのキャラであった。我々はシガリロ(カフェ・クレーム)を取り出し一服する事にした。隣におじさんたちは紙巻タバコで加勢してくれている。時が経つ毎に、波の打ち寄せるのが大きく、近づいて来ている。その潮風に晒されながら、シガーを吹かす。タバコを吸う。この我々の光景は応挙先生の水墨画に見た、現代の波上郡仙図である。



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