









無量時で水墨画を鑑賞した後、我々は久しぶりに本州最南端にある大島にやって来た。夏の終わりの夕暮れ時である。台風の余波が少し残っているからか風が少し強い中、我々はシガーを一本やりながら何処まで歩いていけるのだろうかと思い、実践してみる事にしたのである。実験に使われたのはホセ・エル・ピエドラ・クレマスである。シガーに火をつけ吹かす。まず、串本大橋の展望台に上り本州最南端の景色を見入る。太平洋のシケタ海や串本湾を見ているとすごく眺めがいいので歩くのをしばし忘れて見入ってしまったのである。本題に戻り、ウォーキングする事にした。つい数年前まではこの橋がなく、島とは串本節にあるように巡行船やフェリーで行き来していたものだが今は立派な橋が出来ている。歩き始めて、橋の上も風が強い。帽子が飛ばされそうである。車で通り過ぎると何のことはないが、歩いてこの景色を眺めて見るとよりいっそうこの周りの美しさがしみじみ分かるのである。ループ橋に差し掛かった頃、シガーも半分吸い終わったのでUターンすることにした。ここは地元でもウォーキングポイントになっているのか少し人が多いなぁ、とはいっても5人くらいであったが。太平洋からのマイナスイオンたっぷりのしかも混じりけのない海風に吹かれながらのシガーのお味は、いつも吹かすシガーよりもおいしく感じられたのである。出発地点に戻り残りのシガーをベンチに座り吹かす。夕暮れの涼しい風が吹いてくる中、景色も空気も最高だし、誰もいなくて、ベンチに持たれかけマターリと和む感じが最高に心地よかったポイントであった。
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