2007年4月19日木曜日

きもだめしシガー





我々は串本で晩飯を食べ温泉に入った後、夜に去年シガー生活で訪れたすさみにある江須崎に向かった。夜のR42号線は暗く、前を行く車もなかったのである。それゆえ早く午後8時頃に着いたのである。ここには童謡公園とゆう都築響一のロード・サイド・オブ・ジャパンにとり上げられたとゆう、童謡の歌の銅像とその前を通るとセンサーでその童謡が流れるとゆう奇妙な公園があり、昼間はそれなりに観光客で賑わいもしている所であるが、夜になると一変して、真っ暗な人っ子一人いない場所となるのである。我々は懐中電灯を手に持ち、銅像を照らしてみた。案の定、「お花が笑った」の銅像がライトに照らされ、にたっと笑った表情が不気味であった。そんな公園を通り過ぎ断崖の階段を海のほうへ降りていくと江須崎の島があるのである。今夜は台風の余波で波浪の音が良く聞こえてくる。地続きになった所と橋を渡り、鳥居の前に着く。ここからは春日神社の聖域である。お辞儀をして鳥居をくぐり本殿へと向かう。やはり、誰もいない、誰かが居たら怖いとゆう事もあるが・・・。石段を懐中電灯を照らし登ってゆく。広場に出る。建物のほうを照らしそちらに向かう。建物の石段に腰を下ろし、ライトを消してみる。木々に覆われてはいるがその上のほうの空が分かる。波の音がここまで聞こえている。我々はシガーをやる事にした。火を点け再びライトを消す。何も変な気色は感じられない。ここが神社だからであろう、お寺だと墓場もあるし又違う気色だろう。我々はここら辺の怪談話を始めた。R42の次ぎの死者を待つ霊たちの話。人が死ぬと先に魂がお墓に向かっていくとゆう人魂を見たとゆう話。きも試しに乳飲み子をせたらい女が暗がりから帰ってくると、子供の首が無かったとゆう話など・・・。とその時、頭上から何かが落ちてきて肩に当ったのである。木の端くれだった。これは我々に対するこの神社の神の警告と我々は見たのである。首が落ちてくる代わりであろう。我々は暗闇の神社を後にし、又、懐中電灯を頼りに来た道をシガーをやりながら戻ったのであった。

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