
てきやさんの屋台がなくなるまで白良浜を歩いて、権現崎のほうまで行くと白浜熊野三所神社の裏鳥居に出くわす。全国熊野神社の総本山である熊野三山の系列神社だ。賑やかなビーチのすぐ隣にこんなに静かで誰もいない鎮守の森の空間があるとは物好きな観光客以外知らないであろう。こうゆう神聖な場所でシガーを吸ってみたらどうであろうと思うのだが、喫煙所も無く灰受けのような物も見当たらなかったので、吸ってはいけないのかもしれないと我々は感じた。社務所のほうまで歩いてみた、雨戸が閉まっている。ふと人が一人、二人と歩いて通り過ぎていった。木の下の小さな洞穴を囲んで御祭りしてあるのを見つけた。木の板に何か書いてあるのを読むとこれは、奈良時代の古墳あとであるらしい。大昔からここは神聖な場所であったことがわかった。浜のほうに戻る手前で興味深い物を発見した。あの南方熊楠が昭和4年に昭和天皇南紀行幸に際し、田辺湾神島に案内したときに使用された御召船が建物の中に納められていた。それは白く細長い手こきの木船であった、そして船体のサイド中央には菊の御紋が飾られていたのである。恩寵舟だったのだ。熊楠は御召艦(長門)での御進講に際したときに恩寵煙草または、恩寵葉巻きでも賜るとゆう光栄に浴した、とゆう事は解かってはいないが、エコロジーなグリーンラッパー、菊の御紋のリング付きの恩寵葉巻を我々は思い出していた。

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