2007年4月19日木曜日

シガー修験道




吉野から熊野への修験の道の最終段階にある、奈良県下北山村、前鬼口にある峻険な山々に囲まれた、不動七重の滝である。我々もきびしい修験道を真似てこの滝と相対峙し、座禅を組みシガー修行を敢行する為にわざわざくねくねとした、しかも落石の恐れのたかい山道を車を走らせやってきたのである。ここはほんと遠いっす。で車のバックハッチを開け放ちその中で座禅を組みシガー(JLピエドラ・クレマス)を吹かす。真夏でもこの山中での温度は生暖かいくらいであった。誰も居ず、滝の音さえ届かない静寂の中、目を瞑りシガーを吹かし、心頭滅却。その間会話もなし、葉巻を吸い終える、ふっー、よし、これで我々のシガー道もまた霊験あらたかに極まった事であろう。何事も修行が必要なのである。なんちゃったりして。



ここは三重県紀宝町、丸山千枚田である。西日の射す頃我々は、また車の後部ハッチを開き、座禅を組みこの自然の風景を眺めながらシガーを吸う。誰もいない、音もない、あるのは大小様々に幾重にも折り重なった田んぼのみである。それと、我々の口から出る紫煙のみである。

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